「フィレンツェの美味しいパン屋さんベスト3」に入っているとして、日本人の観光客も訪れるパン屋「パーネ・エ・フォカッチャ」。ショー・ウィンドウには、パンからドルチェまで豊富な品数が並ぶ。目についた「チーズとトリュフ」を少し温めてからいただく。スゴイ!ちょっとビックリ!!袋を開けた瞬間にトリュフの香りが充満する。外側はパイ生地風で、中身は控え目な塩気のチーズと黒トリュフのペーストだ。他店にはない味なので、イタリアらしい味をサクッと楽しむにはオススメの一品である。そして、甘食のミニシューは直径4cmくらいなのだが、一粒でずっしり重い。中身はイタリア人の大好物「Nutella(ヌテッラ)」という、ナッツ系のチョコレートクリームがたっぷりと詰まっている。シュー生地が分厚くて硬いので、繊細さを求める人にはイマイチかもしれないが、ヌテッラ好きの人にはオススメだ。食卓に欠かせない平べったいパン「スキアッチャータ」。日本人的にはパンというよりも、分厚めのピザ生地のようなイメージだ。味は悪くない。むしろ美味しいのだが硬過ぎる。おそらく焼いてからかなり時間が経っているのだろう。
季節や時間帯、湿気の加減によって美味しさがかなり左右されるのが、いかにも「手作り」ということなのだろうか。興味のある人は立ち寄って、噂の味を確かめてみて。