世界最古のひとつといわれる「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」。外観は目立たない看板なので、思わず通り過ぎそうになってしまう。 辛うじてショーウインドーが、ここが入り口であることを気づかせてくれる。
入口のドアが開くだけで、アロマの香りがほのかに感じられ、一歩入るといかにも歴史を感じる廊下が出迎えてくれる。店内は、大きな空間にずっしり腰をすえるようにカウンターが置かれ、天井には美しいフラスコ画が描かれており、なんともステキな雰囲気である。心地いいアロマの香りも充満し、計算されたバランスで商品が棚に並べられている。扉のない隣の部屋は、香水などの部屋になっていて、さらに奥の部屋はジャムやオリーブオイルの部屋になっている。アロマオイルの香りのせいだろうか、ずっとずっと居たくなってしまう空間である。数少ないがソファも用意されているので、ゆっくり腰を落ち着かせることもできる。
商品は商品リストから選んだものを実際に見せてもらうシステムになっている。日本に支店もあるためか、日本語の商品リストもちゃんと用意されているので、安心。この空間を感じるためだけでも、十分に行く価値がある場所だ。