フィレンツェと言えば職人の街だが、残念ながら多くの工房が不景気のため業務縮小や工房閉鎖をしたりと現在厳しい状況となっている。金細工、革製品、陶器など多くの工房があるが、マーブル紙(フィレンツェ紙)もフィレンツェを代表する工芸品のひとつである。お店によって色の出し方や扱う商品が異なるので、マーブル紙の購入を考えている人は2~3軒のマーブル紙専門店を回ってみたほうが良いだろう。
「イル・パピーロ」はフィレンツェの中心地を始め、ローマやヴェネツィアにも出店している有名店である。このお店は、店内でマーブル紙作りの実演をしてくれるので、旅行者にオススメだ。お店自体はとても小さいが、たくさんのマーブル紙製品が所狭しと並んである。
マーブル紙作成用の「クブ」という液体の上に、好きな色のアクリル絵の具のしずくをランダムに垂らし、棒や金グシでしずくに動きをつける。そして、液体の表面に白紙を浮かべ、一気にめくりあげるとマーブル紙の完成となる。この実演は時間が不定期なのだが、1日に何度も行われているようなので、この機会にぜひフィレンツェを代表する工芸品マーブル紙作りを目の前で見てみてはいかが?お土産にもピッタリの品だ。