長崎市は地形的制約から平地が少なく、斜面地に市街地が形成されてきました。
しかしながら、斜面地では車をはじめとした交通機関が利用できないため、近年、高齢者や人口流出、家屋の老朽化が進んでいます。
したがって、斜面地の住環境を改善するためには、地区の特性に応じた交通環境を改善することが必要不可欠であるものと考え、長崎市はその一環として、南大浦地区において全国ではじめての試みとなる「斜行エレベーター」を導入することにしました。
斜行エレベーターは、徒歩しか手段のない斜面市街地において、交通弱者といわれる高齢者や障害者の方でも安全で快適に移動できる新しい交通手段として、これまでの道路機能を飛躍的に向上することにより、斜面地の再整備に大きな役割を果たすことができるものと期待して作られました。
路面電車の終点「石橋」近くの乗り場から2分ちょっとのエレベータの旅を終えると、目前には青空と坂の風景が広がります。高さによっていろんな表情を見せてくれる坂の街・長崎ならではの楽しい体験です(無料)。
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