川村英機シェフは東京プリンスホテル時代の1997年に第16回クープドフランス世界大会総合優勝、渡仏後ブルターニュのテルメスマリーン勤務時にフランスアバルジョンコンクールショコラ部門優勝の輝かしい経歴の人物。スイーツにパンがいただけます。
東京女子大学正門の斜め前。煉瓦色のタイルのマンションの1階に、白いパラソルを立てた店が一軒。鉢植えの緑なども配しています。看板は四角い白。鳥の絵が描かれています。入ると向かって右から奥はずーっとケーキのショーケースです。その上にはパンや焼き菓子。向かって左にはイートインスペースがありますが、少ない席数で女子大目の前のためかその方々で埋まってしまっています。厨房は奥にあり、ガラス張りですべて見えます。
*モンブラン Mont-blanc 420円
百合の花の蕾のような独特のスタイルのモンブランです。
洋栗のクリームをしたから上に持ち上げるように作られています。表面にはパウダーシュガー。土台にはアーモンドのメレンゲです。
洋栗のクリームを剥くと乳脂肪47%という甘くないホイップクリーム。この使い方は「アンジェリーナ」と同じですね。その下に香りが洋栗とはまったく違う和栗のペーストです。和栗と洋栗を混ぜ合わせたりせず、別々に味わえるようにしているというのも面白い。
9月中旬~5月中旬までの限定販売だそうです。
*プディング Pudding 270円
プラスティックのカップに。上には生クリームをのせてパウダーシュガーをふっています。この層を突き破ると、黄色い色の強い濃厚なカスタードのプリンが。カスタードには栃木県の地鶏有精卵をつかうとのことですが、これがまさにそうでしょうか。バニラビーンズも使った香り、通常のプリンよりもじっくり濃い卵黄の味わい。クレームブリュレのようなクリームではなく、やはりとろけるような出来具合。下には苦味の効いたカラメルソースです。
*フロマージュクリュ Fromage cru 380円
サクサクのビスケット生地の上にスポンジ、スフレチーズ、一番上がレアチーズケーキの層です。チーズの質もよくとても深いコクにびっくり。うまい~!
*ガトー ポワール Gateau poire 450円
この時期、イチゴは使わないみたいですね。これは洋梨のショートケーキ。驚くほど軽いスポンジに同じく軽やかでコクのある北海道産の生クリーム。ここにシャックリとおいしい洋梨が絶妙にマッチ。苺の酸味とは異なる合い方です。ショートケーキを店の評価の標準においている自分らとしてはこの店の実力が体感できる品。