「ツル茶ん」と聞いて、「ん?」と思った方も多いのではないでしょうか。
「つるちゃん」「鶴茶」と考えたかも・・・・
店名の由来は『ツルの港の長崎に初めて生まれた喫茶店』長崎では勿論九州でも最古の喫茶店とのことです。
創業時の建物は中国の革命家孫文、柔術家西郷四郎が活躍した東洋日ノ出新聞社社屋。
現在も、店内は歴史を感じさせるレトロ調で、創業当時の貴重な品物が展示されています。
長崎におけるトルコライスを考えてみると、なにしろ長崎は日本で3本の指に入る漁穫高を誇る港を持ち、魚の種類は日本一と聞いています。当然新鮮な海産物で、和食もお寿司も最高においしい、そこへご存知ちゃんぽん、皿うどん、しっぽく料理。
加えて、カステラを筆頭に、一口香、ももカステラ、鯉菓子、様々な中華菓子などおいしく、個性的な食べ物に枚挙にいとまがありません。トルコライスは、こういう土地柄のなか、どちらかと言えば後発で、戦後の高度成長のなか、喫茶店ブームの中で生まれたものです、その頃に思いをはせれば、ピラフにカツを乗せてみようか、まだその頃珍しかった、スパゲッテイを添えてみようか、とその頃の、コックさんの苦労や工夫が偲ばれます。なにしろライバルはちゃんぽん皿うどんです強敵です。そして数十年長崎では市民権を得たようで、さらに、日本各地に、飛び火し、嬉しい事に、各地に居られる、長崎出身の方々の郷愁をさそう料理として認知されたようです。
長崎流ミルクセーキ発祥の店と言われている喫茶店「ツル茶ん」。
ちなみにこのお店、なんと「九州で最初の喫茶店」という歴史ある喫茶店でもある。
三代目マスターが
「私の祖父の頃、当時はまだ冷凍室のついた冷蔵庫がない時代でした。そこで長崎の暑い夏に合うように、練乳をベースにしたタネをかき氷に加えて作ったのが、氷菓子のミルクセーキです。」
これが大ヒットし、いつしか長崎中の喫茶店で見られる定番メニューとなりました。
ぜひ長崎に来た時は立ち寄ってみてください。
役立つ情報
◎分煙
◎カウンター席あり
◎オープン 1925年
1.チキントルコ(980円):グラタンに使うクリームチキンソースには見えないところに玉ねぎなどの野菜も。ヘルシーなチキンは女性に人気。
2.シーフードトルコ(980円):海に面したイタリアをイメージして作られたのがシーフードたっぷりのトルコライス。エビフライがのってるよ。
3.ランタントルコ(980円):シーフード入りのピリ辛ソースはちょっぴり甘くて、ちょっぴり辛いエビチリ風の味。豆板醤やウスターソースを使用。
4.テキトルコ(1,180円):ビーフステーキにかかったストロガノフソースの濃厚なまったり感がたまらな~い。ステーキ派にぜひ。
5.オリンピアトルコ(980円):オリンピックを記念して作られたのがこれ。五輪の正体はイカリング。謎のオリンピアソースは食べてからのお楽しみ。8月末までの限定。
6.フリカンデルトルコ(980円):フリカンデルとはオランダ風ハンバーグのこと。江戸時代、出島に伝わったと言われているフリカンデルをアレンジ。
7.トルコライス(980円):下記参照