大谷石は建築素材としては加工しやすく、かつ美しく優れた素材です。切りだされた大谷石で、この大谷一帯の地下は、大谷石が切り出された結果、空洞となっている。この大谷には、二つの見どころがあり、一つは「大谷寺」です。
大谷寺は、洞穴内に堂宇を配する日本屈指の洞窟寺院があり、本尊は、凝灰岩の岩壁に彫られた高さ4メートルの千手観音です。この石仏は日本最古で有名です。磨崖仏の敬虔な印象は、大分県の国東半島の石仏にも負けないくらいです。正に、この大谷磨崖仏は大分県臼杵市の臼杵磨崖仏と並んで学術的に非常に価値の高い石仏とされ、1926年(大正15年)2月24日に国の特別史跡に指定され、1961年(昭和36年)6月30日には「彫刻」として国の重要文化財に指定されているます。また、大谷寺の裏庭には池があり、そこに置かれた石仏は「半跏思惟像」です。
*拝観料 300円