東洋最古の天文台である瞻星台(チョムソンデ)。世界遺産である。
新羅、善徳女王の時代(635年~647年)に作られたと推測されている。
高さ約30cmの花崗岩を361.5個(陰暦の1年間の日数)積み上げて作った石の塔だ。
中央の窓の下には12段、つまり12ヵ月を表していて、頂上の井型の石の囲い部分は、新羅の子午線の標準で、各面はきちんと東西南北を指しています。
他にも中央の窓は真南に向いていて、春分と秋分の時には日の光が瞻星台の底辺まで照り、夏至と冬至の時には瞻星台の下の部分から日の光が完全に消えて、春夏秋冬を分ける区分点の役割を果たしているそうです。
新羅時代の人々はこの窓からハシゴを使って中に出入りし気候や天体の観測を行い、窓から入る光の長さを元に春夏秋冬を区分し、星座や月食を記録していた。その観測は農作業にも大きく役立ち、また天体の動きを見て占星学者が占星術を行い、国家的な重要事項を決定する際にも多く用いられたという。
過去1300年以上も人々とともに慶州の夜空を見上げてきた東洋最古の天文台。
他情報
公園の中にありますので、たどり着くのにそれなりに歩きますので注意。
入場料:500ウォン(子供:200ウォン)