南海の超有名スポット「독일마을=ドイツ村」。ここは海を見渡せる小高い丘にドイツ式の住宅がいくつも建っている場所。オレンジ色の屋根と城壁がとってもかわいらしい家たち。入り江の上の丘に建てられた眺めのよい家の中にはペンションもあり、気軽に宿泊、夏は海水浴にも出かけることができるのです。
でもドイツ村はただの観光地としての面だけでなく、韓国の悲しい歴史を垣間見れる場所でもあるんですよ。私も教えてもらって初めて知りましたが、1960-70年代まだまだ貧しかった韓国は外貨を稼ぐために何千人規模で国家プロジェクトとしてドイツに派遣する看護婦と鉱夫を募集しました。派遣された看護婦と鉱夫はあわせて約2万名で、当時はまだゴム手袋や最新技術などない時代、汚物を手で触ったりしなければならなかったようで、また鉱山は地下1000メートル気温40度。空気も悪くしかも辛い肉体労働。そういった状況下で一生懸命働いて得た外貨を韓国に送金し今の豊かな韓国があるわけですが、そうした国家のために頑張ってくれた人達に対する保障は長い間行われていませんでした。最近になってようやく帰国した人のための第2の故郷であるドイツの住宅を模倣した家々が建てられたわけです。
きれい!で終るのではなくこうした歴史的背景をぜひ知って訪れてほしい場所です。 ドイツ村は、観光地でなく人の住む住宅街。でも観光地と思ってそこらじゅうに車を駐車して地元の方の静かな暮らしを邪魔してしまっています。私がいったときもそこに車止めてくれるな、とおじいちゃんが注意をしてました。ここを訪れたらぜひ静かに観光をしてほしいものです。
ドイツ人のだんなさんと越してきた人もいるみたいでベランダで優雅にお茶をされてました。こんなところでのんびりできたらいいですね。