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国立公州博物館

 3.7  |  韓国 | 博物館・美術館
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国宝19点、重要文化財3点など百済文化が保存される国立公州博物館

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石獣

公州(コンジュ)市は百済(ペクチェ)の都があったとされ、今でもその百済文化があちこち残されています。百済は、高句麗(コグリョ)にソウルを占領され、今の公州である熊津(ウンジン)に遷都してきました。それ以来約64年間も公州に都が置かれ、一度滅びたのですが武寧王(ブリョウワン)の即位で復活したとされています。そして、現在、それら公州市が誇る百済文化をいつまでも、保存していくために国立公州博物館が開館されました。国立公州博物館の歴史は、1934年までにも遡り2004年の5月に今、現在の姿として生まれ変わりました。館内は、大田と忠南地域から発掘された国宝が19点と、重要文化財の3点を含む計18,000点以上を大切に保存・管理し展示しています。その中でも、武寧王陵の出土品108種2,960点の展示は最も注目を集めています。武寧王は、501年~523年に即位し、百済の中期の政権を安定させた名高い君主でした。その武寧王の王陵が1971年に、公州の北約1㎞の地点で偶然発見されました。中には、国宝に指定されるものもいくつかあり、武寧王の王妃の冠飾りや、耳飾りも一緒に発見されています。国立公州博物館の館内は、大きく2部屋に分けられ、1階は武寧王陵室とされ武寧王に関する遺物が、数多く展示保管されています。2階に上がれば、公州市があった熊津の文化が見れる展示室となっています。公州地域の出土遺跡が約500点展示され、百済が遷都する前の公州の時代背景や、遷都後の百済貴族文化背景などが見られます。また、武寧王が取り入れた仏教文化が明らかにされる金銅仏や仏碑像等も展示されています。国立公州博物館は野外展示場もあり、すぐ目の前にある庭園に位置し公州一帯から発掘された石造遺物が展示されています。その他に、多様な文化教育プログラムがあり博物館講座や遺跡調査体験、文化財絵画大会と楽しく学べます。

公州市民だけのための博物館ではなく、観光客の方達にも百済文化をより知ってもらうために、英語は勿論、日本語での表示、パンフレットもあります。日本にも最も深く関わった百済を改めて知る事ができます。



役立つ情報


★1階主な遺物 

石獣 金製耳飾 臼歯 足座
石獣2 

王と王妃のお棺前に置かれ、悪鬼を追い払う魔除け像。死者を守るという、中国の墓葬風習から伝わったもの。猪の様な姿をしているが、神獣をあらわした想像の動物。国宝大162号に指定されている。

国宝第156号に指定され長さ8.3cmの王金製イヤリング。他に、王妃金製イヤリングも展示。そちらも、国宝第157号に指定された遺物品。

臼歯

王の横に並んで埋められていた王妃。武寧王陵発掘当時、大臼歯が1つ発見された。研究の結果、王妃のものではないかとされたが。最近では違う説もある。

武寧王陵の中から発見されてた王妃の足座。奥には、王の足座も展示。どちらも、王陵の中から発掘された。

金製冠飾 金帽曲玉 方格規短神獣文鏡 琉璃童子像

国宝154号に指定された、王の冠飾り。普段から、王が絹織物の帽子の左右や前後につけていた。

金帽曲玉とは、ヒスイの曲玉に鏤金細工した金製帽子。武寧王陵で約25個が発見された。

青銅鏡3

真ん中のつまみを中心に、4画の仕切りがあり、それぞれの隅に4匹の獣が描かれている。それをを狩りする表現された、後ろの二つの線。国宝161号に指定されている。

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王妃の腰辺りから2つの点が発見された。髪の毛がなく、手を合わせている姿で表現され、もう一方は下半身が破損している。王妃が、生存時に身体につけていた守護神。南朝鮮時代に、中国でもこういう風習が流行し、中国では「翁仲」と呼ばれた。同時期に、王妃が見に着けていたことから、中国と百済の風俗が、似ている事が分かる。

★2階主な遺物

黒漆器 木製スプーン 木で造った倉庫 癸酉銘千仏碑像
黒漆の杯

熊津時代に使用していた、王族や貴族達が使用していた器。

木製スプーン

器同様、王族・貴族の間で使われた木製のスプーン。

大田市月坪洞の木造倉庫の模型。

癸酉銘千仏碑像

屋根の形の蓋台と蓮模様の台座、そして、本体をそれぞれ結合させた。中国の南朝鮮時代から唐の時代まで流行っていた。韓国でも、このような仏像費が多数出土した。

 



他情報


パンフレット 図書エリア 文化財情報検索コーナー 館内案内図
 

内に入ったらすぐ右手に、日本語のパンフレットが設置されています。 

小スペースの図書コーナー

1階には、小さな図書エリアがあり、知りたい情報がここにありあます。 

文化財情報検索コーナー

数々の国宝が展示されているので、どれが見たかったのか分からなくなったときは、こちらのコンピューターで検索してくださいね!!

館内案内表

野外展示場のすぐ横には、博物館の案内図が設置されています。広いので、確かめて歩き回った方が確実です!!

楽しみ方

★利用料金韓国博物館開館100周年記念で入場無料(2009年1月1日~12月31日)

☆現在の入館料は1500won。



コース紹介


★1階

 

第1展示室

     
 

第1展示室は、武寧王陵室から発掘した遺物が、約108種の2906点展示。

第1展示室内

入口最初に展示されているのは、武寧王陵室から出てきた、お棺そのものや守り像、王や王妃の遺品物、金属容器等が見られる。

第1展示室内

出口側では、王と王妃の他殿施設と言われている、搬止山遺跡の発掘が展示され、より分かりやすくなっている。

 

★2階

第2展示室      

第2展示室は、現在の公州市であった熊津(ウンジン)市の百済文化を展示。

第2展示室内2

入ったところは、公州市がある、忠南地域の馬韓文化から展示。

国際都市 熊津

中央であ、熊津時代に栄えた百済の文化が展示。この頃の、貿易品も展示。出口手前では、百済の仏教文化が分かる展示物もある。

 

 ★野外

 

野外展示場

公州市一帯で発掘された、石造遺物が展示。重要文化財として、指定された石層が2基あり、また、石造如来立像や石塔も展示。

基本情報
  • 国立公州博物館の住所情報忠清南道 公州市 熊津洞 360番地
  • 国立公州博物館の電話情報041-850-6300電話を掛ける
  • 国立公州博物館の営業時間情報営業時間:平日9:00-18:00/土日祝9:00-19:00※4-10月土曜9:00-21:00
  • 国立公州博物館の定休日情報定休日:毎週月曜日/1月1日
  • 国立公州博物館の日本語情報日本語:可
  • 国立公州博物館のホームページ情報gongju.museum.go.kr/html/jp/index.jsp(日本語)
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国立公州博物館のタグ

記事最終修正日時
2013.03.07 07:58

Creative Commons — 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 — CC BY-NC-ND 2.1

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