韓半島の最南端、タンクンマウルの先にあるタンクッ塔(最果ての塔)。
山の頂上にあるタンクッ展望台から30分下っていったところにある。急な下り坂で着くまでに苦労するが、そんなことを忘れてしまうほどに塔からの景色はすばらしい。
この塔から数十m先には湧水がわいており、すぐそばに海があるにも関わらずそこの水だけ塩辛くないと言われている。実際に舐めてみると、しょっぱいが確かに海水というほどには塩っ気がない。
タンクッ塔の横には願かけが出来るノートが置いてあり、ここを訪れた人々が記念にそれぞれの願いを書いて行ったものが残っている。
ここは最南端、最果ての地。しかし、最果ての地は終着点という意味を持つと同時に、ここから再出発するという意味も持ちあわせている。それを象徴するかのように、塔を上から見ると塔の前の突き出した部分が船首、塔が帆となり出航する船のように見える。
船首部分に立って海を見渡すと、自然と未来への希望が湧いてくる。
今までここを訪れた人々はきっと、ここで海を見渡しながら、「よし、今日からまた出発だ」と新しい心でここを旅立っていったに違いない。
希望の塔は日の光を浴びて白く光りながら今日も旅人たちを新しい世界へと送りだしている。