地下鉄錦南路4街駅から徒歩約10分のところにある在来市場「大仁市場」。1959年から続くこの市場は時代の流れとともに廃れていき、2008年には市場の半数以上のお店が閉店してしまいました。
そんなときに、在来市場に魅力を感じた芸術家たちが集まり、市場の再生に乗り出します。大仁市場は経済的に厳しい若い芸術家たちに安くで場所を提供し、市場で芸術活動ができるように支援しました。
最初は芸術家と地元住民との衝突がありましたが、交流を通してお互いに理解し、尊重するようになっていきます。現在は芸術市場として有名になり、全国から多くの観光客が集まる観光名所となりました。毎月行われる「夜市場」というイベントには4日間で約1万人が集まるといいます。
大仁市場は現在も在来市場として地元の人が利用しています。お肉や野菜、魚等多くの食材が売られています。
最近はカフェやジュース屋もできて若い人も十分楽しめるスポットとなっています。
大仁市場にはたくさんの芸術作品があります。中でも特に注目したいのは市場の人を描いた絵。芸術家と市場の人との深い絆がうかがえます。
路地に入ると芸術家たちの工房があります。実際に販売もしているので、気になるところがあったら思い切って覗いてみましょう。
大仁市場がもっとも盛り上がるのが毎月第2第4金土曜日、夜7時から11時まで開かれる夜市場です。たくさんの芸術家が集まり、公演をしたり、作品を販売したりします。この日ばかりは市場の人も夜までお店を開けてマッコリやトッポッキなどを提供します。
夜市場では昼間の姿とは打って変わって、全国から来た観光客や地元の人たちでお祭り状態。
露店で売っている手工芸品などは、売り手が直接作ったものを売っているので、ほとんどが“一点もの”。
大仁市場でしか手に入らないものばかりです。
他の市場と違う点は、売り手の人もお客さんも皆表情が生き生きしています。
活動の場を与えられたアーティストも、お祭り気分を味わえるお客さんも楽しそうに交流しています。
昔ながらの在来市場と、現代の芸術を同時に楽しめる場所、大仁市場。芸術の街、光州ならではの市場をぜひ見に来てください!