クアラルンプールのタクシーは、メータータクシーが大多数ではあるが、メーターを倒さずに旅行者と分かるや,交渉をするドライバーが多い。デパートのタクシー乗り場などでは,交渉すると後ろに並んでいるお客さんに迷惑がかかるため,原則ドライバーはメーターにするようだ。
タクシー乗り場は,大きな駅やデパートにある程度なので,流しのタクシーも多い。流しのタクシーに乗るときは,日本と同様、手を挙げて停める。そして乗車して、行き先を告げれば良いのだが、ここでドライバーがメータータクシーの2倍~3倍の値段を言ってくるのだ。メータータクシーがあまりにも安いので,交渉にして,あわよくば,懐に入れようという作戦だ。時間がないし、場所も分からない旅行者には不利で,言い値が高くてもそのまま乗ってしまうことが多い。
タクシー乗車の際には、いきなり1回の交渉では乗らず,値下げさせるようにしよう。こっちのドライバーはけっこう強気で,なかなか下げないので,2~3回交渉して思ったほど下がらなければ、交渉決裂と決めて,乗らなければ良い。と言っても、メーターに専念する良心的なタクシーも少なくはない。メーターで乗るととにかく安く、中国並みの値段で乗車できてしまう。4kmくらい乗ってもわずか5リンギッ程度なのだ。メータータクシーと外観でわかっても,ドライバーがメーターを倒す良心的な人かは運頼みだ。停めてみなければ分からないし、英語が通じるかも分からない。だから、クアラルンプールでタクシーに乗ることは運試しの一つとも言える。そういった意味では、スリル満点だ。