セピロック・オランウータン保護区オランウータンは「ボルネオの野人」と呼ばれている。サンダカンの街から約24km離れた、サバ州にある。以前、TBSのTV番組『ウルルン滞在記』で、田中美奈子さんが訪れたことがある事で知っている人も多いかもしれない。
バスから降りる際に気をつけること、それはおいしそうなものはすべてバスの中に置いていく事!セピロック・オランウータン保護区はオランウータンのリハビリセンターで、ここにいるオランウータンは、ペットとして飼われていたのに捨てられたり、森林伐採の影響によって母親を亡くしたり生き別れになってしまった子供たちだ。セピロック・オランウータン保護区職員が森へ帰って自立した生活ができるように、トレーニングを行っている。インフォメーションセンターでは、1日2回、オランウータンの生態やリハビリの様子をビデオで紹介している。また、毎日1日2回、リハビリの様子をプラットフォームA、プラットフォームBという区別で分けられたものを見学することができる。保育園では、森の中で食べ物を探したり、巣作り、木登りなど、基本的な事を教えている。その次の段階が「プラットフォームA」。ここでは1日2回牛乳や果物、ビタミン剤を係員からもらう。係員が来ると、森の中からオランウータンが集まってくる。食後は、見学者のすぐ近くまで来て遊んでいるが、この遊びの中で森での生活の仕方を覚えていく。その次の段階が「プラットフォームB」になり、ここでは最終トレーニングとなるので、食べ物もほとんど与えられなくなり、ほぼ自立した生活になる。ここでの注意事項は、食べ物をあげないこと、そしてカメラやメガネを取られてしまう危険もあるので、あまり近づきすぎないこと。