京都といえば国宝いっぱい寺の町です。その中でも、修行僧を多く持つ真言宗智山派総本山「智積院」の広大な敷地と完璧なまでに手入れされた庭と建造物に感銘を受けました。入口の鳥居の左手から侵入します。石畳T字路角の延命子育地蔵大菩薩を右に折れると正面に拝観受付小屋が見えてきます。智積院といえば、先ず長谷川等伯の国宝障壁画を挙げる方が多いと思います。暑い夏の日に受付横の収蔵庫の強烈な空調で活き返りました。楓図や桜図の生命力溢れる幹・枝振りと絢爛豪華さに思わず息を呑みこんでしまいます。桜図は久蔵25歳の作で翌年急逝したさらに翌年、父等伯が哀惜の念を断ち切り、自己の生命力を画面一杯に傾注した楓図は特に好きです。次に講堂に向かいます。こちらは利休好みの名勝庭園が有名。廬山を模っており深山に居るような奥行きある雄大さに包まれ、襖絵を背にした大広間で思わず転寝したくなります。
収蔵庫及び名勝庭園の拝観時間と拝観料は、次のとおりです。 | |||||
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