2010年の5月に英国にとって、歴史的な出来事があった。新政府発足にともなう、女王のスピーチ。実際には女王は、政治には助言はできないが、形式上、政府の一番トップに位置しているため、その公約を宣言する。内容は、これまでの政治そのものを含め、学校・警察・医療のシステムを再構築することなど。なんとも8分以上にわたる、大スピーチ。御年84?になる女王。でもその姿は一言も言い間違うことなく、メリハリもつけての立派なものだったそう。面白いのは、すべてにおいて「私の政府は・・・」という表現を用いていること。前述したように、日本とは違い、形式上とはいえ、女王が政府のトップに位置することを証明する表現。 さらにそこいいたるまでのセレモニーが面白く、女王が到着するまでのセレモニーが、えらい大変。まずは、兵隊がぞろぞろと行進して、それぞれの役割に応じて、スタンバイ。 ちなみに、建物の中に入っていくにしたがい年齢層が上がっていくよう。次に、女王をリードする役割の人たち。女王を待つ間、談笑すると言うリラックスさ。そして、沿道には、一目見ようと大勢の人が詰め掛ける。ファンファーレが鳴り響き、いよいよ女王の登場。ここまでに、ほぼ1時間。階段を登り、通路を歩き、ようやく女王が椅子に腰掛ける。この女王のスピーチには、王冠のほかに、帽子、剣の3つが揃うことが大事だそう。ちなみに英国議会の中に、彼女の銅像があるのをご存知だろうか?それほど、彼女の功績は、英国では評価されている。そして、すべて終わったのは約1時間半後。こんな歴史的な瞬間を見ることが出来るのはそうそうない事だそう。