SouthKensington(サウス ケンジントン)は美術館、博物館の町。サッチャー首相の時代に、子供達の教育水準をのばそうという目的で、ロンドン市内の多くの美術館、博物館の入館料が無料となった。現在でもその名残りは残っていて、この「ヴィクトリア&アルバート博物館」も例外ではない。サウス・バンク・センターのように、家族向けのイベントがたくさん企画されている。一番人気なのは、毎週日曜日に行われているDrop-inDesign。これは、ファミリーイベント室の入口で紙と鉛筆を貰い、美術館内で展示されいるものを一つ選んでいく。子供たちは(大人も手伝っちゃう)自分の決めたオブジェクトのデッサンをしながらアイデアを温めて、イベント室に戻ってくる。そこには、紙や、布や、色鉛筆、色ペン、はさみ、木工などなどのいわゆる工作の材料がたくさんあって、家族みんなで今デッサンしてきたものを3Dの形にしていく。仕上げた作品は、持って帰っても良いし、美術館に展示コーナーの片隅にちょこっと並べてもらうこともできる。夏は、これに加えて「アラビアン・ナイト」(イスラム文化)と「カリビアン・ナイト」(ダンスとカーニバル衣装)なんて面白そうな企画が予定されているよう。