「アビイ・ロード」は、ビートルズのアルバムで、世界で有名なジャケットのひとつでもある。誰もが必ず一度はきっと目にした事があるだろう。ロンドンの地下鉄で、zone1内のST.JOHN'SWOODSTATIONの近くにある。早朝にもかかわらず、それらしき人が結構いる程、観光名所。そして、隣にはアビイ・ロードスタジオがあり、ここでビートルズが録音したり、数多くの有名なミュージシャンの音源が生まれた。なんだか素朴な裏道って感じの道路だが、車通りが多くて意外。「アビイ・ロード」のジャケットを撮って無かったら、絶対気にしない場所だろう。何と言ってもビックリするのは落書きのハンパ無さ。至る所にギッシリと書かれて、白い壁がメッセージで埋め尽くされてる。いい大人が、必死に落書きしてる風景はなんだか微笑ましいが。でも、全然悪質じゃなく、素敵なメッセージでビートルズへの愛が満ち溢れてる。ちなみに、「アビイ・ロード」の様子が24時間ライブ映像で配信されている(http://www.abbeyroad.com/visit/)。みんな同じポーズ取ってるからウケる。また、この「アビイ・ロード」の最寄り駅のST.JOHN'SWOODSTATIONには、こじんまりしたビートルズショップが併設されていて、ここでしか買えないようなアイテムとかも多くある。その名もビートルズ・ショップ。世界で一番有名なバンドと言って良いほどのビートルズ。面白い逸話が結構ある。
❖アビイ・ロードの逸話❖ 本来なら、このアビーロードのレコードのタイトルは『Everest』になる予定だった。アルバムのエンジニアのエメリックが吸っていたタバコの銘柄がEverestだったので、それにちなんで、ジャケットの写真もエベレストで撮影される予定でスケジュールが組まれていた。しかしポールが、「ジャケット写真を撮りにヒマラヤにまで行くのはゴメンだ」「もう、その辺で撮影して、タイトルもスタジオの名前のアビーロードでいいじゃん」って、言い出した。一応、警察に30分ほどアビイ・ロードを通行止めにし、ジョンの友人のイアン・マクミランに撮影を頼み、ジャケ撮りがサクッと行われ、ジャケとタイトルがアビーロードとなった訳。本人たちも、こんなに有名になるとは思いもよらなかっただろう。ジャケットの背景の歩道に立ってんのんは、ポール・コールという観光客で、彼はアルバムが発売されるまで自分が撮影されていた事に気付いてなかったという。 |
◓ポール死亡説◓ ビートルズに関わる有名な話で、ポール死亡説というのもある。実は1966年11月9日にポールは交通事故で死亡してて、現在のポールは、ポールのそっくりさんコンテストの勝者の人で、ずっと替え玉だという話。まっかなガセネタっていうか、話題づくりなのか、おもしろ半分で始めたことなのかよく分からないけど、ポールが死んだと示唆する歌詞や、ジャケットに込められた隠された意味など、ビートルズの作品の中から多く発見することが出来る。「アビイ・ロード」の写真はポール一人だけ裸足で、左利きなのに右手でタバコを持っている。路上のフォルクスワーゲンのナンバーが『28IF』なのは、ポールが“もし”生きてたら、“28”歳だった。(『28』『IF』)白い衣装のジョンは『神父』、黒いスーツを着たリンゴは『葬儀屋』、スーツ姿で裸足のポールは『死体』、上下デニムのジョージは『墓堀人』という意味が込められている。ちなみに、この『28IF』のワーゲンはオークションで5000ポンドの値段が付いたとか。 |