ロンドン市内にはいたるところに公園があります。芝生だけの公園もあれば花壇や池がある公園もあります。こうした公園の多くは皇族や資産家の所有していた土地で、住居として使っていたマナーハウスの庭であったこともしばしばです。国や地域がその広大な土地を買上げて、現在は公的施設として開放されている場所もあれば、土地の所有者が善意で一般に開放している場所(Common Land:コモンランド)もあります。
マナーハウスがあり、花壇には季節の花が咲き乱れ、大小の池には水鳥が泳いでる、そんな理想的な公園を見つけました。この公園はいくつかの区画に仕切られています。ボール遊びができるオープンスペースの近くには、子ども用の遊具施設があります。子どもたちも犬も元気に駆け回ります。喧騒を離れて静かに読書を楽しんだり、ボーっとしたいときは、池の近くのベンチに陣取ります。時々やって来る水鳥の姿を見ているだけでもリラックスできます。喉が渇いたら公園内の小さなカフェに行って読書の続きをします。
現在の Pitzhanger Manor House(ピッツハンガー・マナーハウス)は、建築家であった Sir John Soane(ジョン・ソーン)が所有していた1800年代前半の状態が再現されています。彼は17世紀に建てられたマナーハウスを大幅に改築しました。マナーハウスの一部は見学が可能で、特設展示のためのギャラリー(現代美術の展示が多いです。)としても一般に公開されています。