Richmond Park(リッチモンド・パーク)内にIsabella Plantation(イザベラ・プランテーション)という庭園があります。ここでは四季を通じて植物が織り成す違った美しい姿を楽しむことができます。
イザベラというのは女性の名前ですが、この庭園の名称であるIsabellaは恐らく、15世紀頃に使われていた灰色がかった黄色い土壌を表す俗語、Isabelに由来するという説が有力です。
この庭園には100種類以上のツツジが植樹されています。その規模は国内でも有数で、春に訪れた人々の目を楽しませてくれます。夏にはアヤメやユリの花が咲き乱れ、秋には紅葉を楽しむことができます。冬に咲くヒースの花は寒い季節の庭を慰めてくれます。
この庭園では化学肥料を一切使用していません。そのため、キツツキやフクロウをはじめとする野鳥がこの庭園内、または広大なリッチモンド・パーク内に生息しています。庭園の奥へ奥へと進むと、人通りもまばらな小道にゆきあたります。その一角には豪華ではないけれども可憐な花々がひっそりと咲いています。ブルーベルの花は青い絨毯のようです。天国に迷い込んでしまったのかと見紛うばかりの美しさです。夏にも秋にも、そして冬にも訪れたい庭園です。