「ヴィクトリア&アルバート博物館」は、元々、若いデザイナーやアーティスト達を支援するのを目的として造られた博物館。その後、名前を今の「V&A」と改名され、約50年間で6つの建築が計画され多様な様式の建物が組み合わさっている。展示は国際的に有名なアーティストやデザイナーが、小さなスクリーンの中にグラフィック作品や大規模なインタラクティブ・インスタレーション等。最新のデジタルアートやインタラクティブ・デザインが展示される。また、日本ギャラリーも中にあり、ヨーロッパ最大の規模を誇るコレクションだそう。美術や工芸品だけでなく、人類博物館や化学博物館も隣接しているのでアート好きや博物館巡りの際は是非、必見。
役立つ情報
ヴィクトリア&アルバート博物館の生い立ち
ヴィクトリア&アルバート博物館館には145室もの展示室があり、すべての展事物を見ようとすると、11kmの距離を歩く必要があるという。コレクションは500万点以上あるというから驚きだ。アルバートというのはヴィクトリア女王の夫君。彼が労働者の人たちを中心とする一般市民を対象に世界の優れた工芸品を紹介し、産業の発展に役立てようと意図して、ロンドン大博覧会(1851年に開催)の出典作品を母体にしてオープンした。1859年にこの地に移転して「サウスケンジントン博物館」という名称になったが、アルバート公の没後、彼の偉業をたたえて「ヴィクトリア&アルバート博物館」と改称された。展示品は世界の全様式・全時代をカバーする美術品、陶器、金属工芸、ガラス工芸、家具、服飾、装身具など多彩なジャンルに及ぶ。
行き方:地下鉄トッテナム・コート・ロード駅下車、南へ向かい徒歩10分ほど。通りを挟んで隣に自然史博物館があります。
他情報
ミュージアムショップ 購入したステッカー(£1.25)。ロンドンのストリート・サインのステッカーです。 |
ロンドンではどこの博物館も入場無料
コース紹介
作品は地域別、年代別にまとめられた部屋に別れて展示されている。
祭壇の彫刻(1520年) |
浮世絵 |
ナポレオン・ボナパルト(1825年) | |
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ステンドグラス(約1520-1530年) |
ピクニックシーンのタイル (イラン 1600-1700年) |
Botticelliの宗教画 (約1444-1510年) |
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ラファエロの間
とりわけ興味深かったのが「ラファエロの間」。ラファエロと言えば、パリのルーブル博物館で聖母子の絵画を見たばかりなの だが、ここヴィクトリア&アルバート博物館のラファエロの間には8枚の大きなパレストリーが飾られている。それぞれの絵は関連があるようだが、詳細は把握 できず。ラファエロがミケランジェロのライバルだったことを解説パネルを読んで初めて知る。彼は絵画のみならず建築の部門でも秀でた才能を発揮した。彼は 37歳という若さで生涯を終えた数百年に一度出るか出ないかの天才だ。彼が成功したのは彼の能力に加えて、ローマ法王の庇護があったためのようだ。
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中庭の景色
展示物とともに素晴らしかったのが中庭の景色。雨に濡れたアジサイの花が満開と咲き誇っており、茶色の建物とマッチして美しかった。子供たちが池で戯れていた。