「ブリジットン・アーケード」は、LordGeorgeCavendish(ジョージ・キャベンディッシュ卿)の依頼によって建築家のSamuelWare(サミュエル・ウェア)が建設し、1819年に完成したアーケード。全長は、180mあり、竣工当初は店舗ユニットが2階建てで70軒以上あったが、現在は統合や改修によって40軒程度にまとまっている。ひとつひとつの店は、とてもこじんまりとしているが、時計やジュエリー、カシミヤ、香水、銀製品やエナメル細工など皇室御用達の証明であるロイヤル・ワラント(こちら)がついていたり、歴史や格式の高さでは申し分のないお店がずらりと並んでいる。天窓の面積が広く、自然光の入る明るいアーケード内を歩くとフロックコートに身を包み、シルクハットをかぶった人をみかける。この人たちは、「Beadle」と呼ばれ、アーケード内の秩序を守るためにアーケード設立当初から存在した。摂政時代(Regency1810-20)の法律に則って今でもアーケード内では走ること、口笛を吹くこと、歌うこと、楽器を奏でること、傘をさすこと、大きな荷物を抱えて歩くことなどが禁止されている。