ロンドンならではのアンティークマーケット、ボンド・ストリートにある美しいテラコッタの建物を利用した一風変った「グレイズ・アンティーク・マーケット」をご紹介。ボンド・ストリート駅から徒歩2分で、こんな素敵な建物が出迎えてくれる。ここはなんといっても面白いのは、その歴史。BennieGray氏が1977年に設立。紀元前の古代のものから現代のものまでを扱う、200以上のアンティークディーラーが入っている。その昔、この建物の地下にはTyburn川が流れており、それを利用してトイレ用の排水溝を作ったそう。当時、これらの浄化装置は一般公開されたので非常に人気の観光スポットになったとか。建物の所有者もトイレ業者だったとか。その名残として、今も建物の中には川が流れているという。浄化装置のイラストが、マーケットのある場所に描かれていてキュート。しかもレイアウトも入り組んでいて迷路のよう。また、ここは二つの建物から成っているのだが、一つは古代ものや、本、大きな家具など。もう一つは洋服や宝石(時代は現代に近い)と、分かれていて、それぞれに個性があって見もの。なかでも、古本屋さんは広さといい展示数といい、圧巻。一店ごとも小さくて見やすいし、何よりインドアなので、寒い日も雪の日も風の日もゆっくり見れる。あまり知られていないが、面白い経験ができることを保証するので、ロンドンにお越しの際は、是非どうぞ。