もともとポルトガル人の別荘地で人気だったこともあり、タイパといえばマカオ&ポルトガル料理である。なかでも有名なレストランは「アントニオ(安東尼奥餐廳)」だ。ミシュランで、2つ星を獲得した実績ある名店。30席ほどしかない小さい店なので、予約必須だ。店内は全体的に柔らかい印象。壁はポルトガルスタイルにタイルとなっている。
料理ももちろんゆっくり堪能。しかし、ポルトガル料理と香港の洋食が違う店は、やはりデザートではないか。それぞれの元宗主国の国柄(香港=イギリス、マカオ=ポルトガル)の特性が思いっきり出ている気がする。南欧のデザートは美味しい。「CreamCaramel」いわゆるクリームブリュレは、ガスバーナー使って、目の前でしっかり焦げ目を付けてくれる。「チョコレートムース」。濃厚だけど、決して濃厚すぎず、舌触りも滑らか。そして「カスタードプディング」は感触がしっかりどっしりしている。デザートの種類は10種類くらいあるが、8種類くらいがプディングとかカスタード類だ。そういえば、ここはエッグタルト(蛋撻)の本拠地だ、と妙に納得してしまう。