マカオの下町、内港エリアの土産物屋街(福隆下巷付近)を歩いていて、日本人なら見た瞬間『?』と思うのがこの看板。しかし、旅店や賓館という名称が付いているところは酒店や飯店といった所謂ホテルに比べて格下であり、衛生面や治安面での問題がありそうで最初は入るのに抵抗があるかも知れないが、ここは意外と健全且つ安全。
この東京賓館は大きな建物の3階の一部を改装して造ったレンタルルームのような造りで、同じ建物内に他にも賓館があり、2階は別の賓館(高隆酒店?)、福隆新街に面したところは(世界)大利賓館になっている。フロントはそれぞれ別で、東京賓館の場合は階段を3階まで上がるとフロアーのドア(ガラス張り)、それを入ると更にルームエリアのドアがあり、そこがフロントになっている。内部が繋がっているので、東京賓館に宿泊していて建物から出るときは世界賓館の出入り口から出入りする、なんて事もある。
フロントにはオーナーと思しき人がいて、部屋は一泊250元ほど。但し、宿泊客は外出時に部屋の鍵を持つことができず(というか鍵が存在しない)、各部屋の開閉はフロントにやってもらう。勿論中からは施錠できる。
浴室は比較的新しいユニットバスで清潔感はあるが、冷蔵庫は無い(部屋によってはクーラー有り)。
人の出入りが極端に目立つため、客室荒らしなどが入る事はまず無いと思うが、顔見知りになった別の宿の越境小姐にモーニングコールをお願いしたら朝の8時にあっさりと入ってきたので、友人知人同士の出入りは自由なようだ。時期によっては職業女性の溜まり場と化している事もあるが比較的静かで、ドアの開け閉めなどむしろこちらが気を遣ってしまう。約半数の部屋に窓があり窓ありの部屋なら開放感は問題ない。
泊まっても良い事は特に無いが、デメリットもあまり無い。窓有りの部屋でも夜間は比較的静か。
※2013年11月現在、マカオの安宿は全体的に値上げされており、ここは一泊400パタカからとなってます。Wi-Fi等の設備は確認できませんでした。