ポンテ16の開業は2008年。マカオで初の『6つ星カジノ併設ホテル』と鳴り物入りでオープンした。
ポンテ16の名前は、かつてこの『内港』がマカオの中心だった頃、このポンテ16のある場所が16番埠頭だった事に由来するらしい。既に内港は土砂等の堆積で大型船が入れず、今ではその座を外港に奪われ、かつては半島酒店(ペニンシュラ)や国際酒店といったホテルが妍を競った場所だが、今では安ホテルや旅社、賓館等が犇くダウンタウンと化してしまった。
そんな内港にできたポンテ16は、今までに無い豪華な設備を備えているが、やはり併設施設の最大の目玉はカジノである。
入り口にはフィリピン系と思われるガードマンがおり、サンダル履きやサングラス着用では入店を断られる。カジノのスペースも広く、そこそこの賑わいを見せている。
将来は対岸の珠海と繋ぐ海底トンネルを通す構想があるらしく、そうなると大陸からの足の便も良くなり、益々観光客誘致に有利な場所となりそうだ。
ただここは中華系資本(フランス系資本という説あり)のカジノなので、回収モードに入るとえげつないほど目が出ない事がしばしばあるので、遊ぶ際には他のアメリカ系資本のカジノなどに比べ、引き際がより肝心であることを付け加えておく。
※2013年11月追記
3年前に比べ格段に雰囲気が悪くなりました。元々、タイパに出来た『ベネチアン』や『ギャラクシー』に比べ『華が無い』という印象でしたが、それでも『鉄火場』という場所に相応しい殺伐とした雰囲気の中、ビデオポーカーでロイヤルストレートフラッシュが出るなどそこそこ勝てるといった好材料が無くなり、マナーの悪い中国人客の悪行ばかりが目に余るような状態。火のついたタバコを平気で絨毯の上に捨てたり、換金窓口での割り込みなどは当たり前といった状態です。ディーラーの態度も横柄で、客に失礼な態度もしばしば見受けられます。そのせいか西洋人の客を殆ど見なくなりました。マカオGP直後に一時的にスロットが3日ほど好調でしたが、それ以外は露骨な回収モードでした。マカオ最大のイベントとも言える『マカオGP』を挟んで前後1ヶ月半の間、最高賞金のジャックポットは1回も出現せず。カジノの最大の魅力である『勝てる』要素が無くなってしまった以上、どうせ負けるなら華のある『ベネチアン』や『ギャラクシー』の方が雰囲気を楽しめる分だけお得感があると思います。今後も中国人客をメインターゲットとして営業していくなら、日本人にとって行く価値のないカジノとなる可能性もあります。殺伐とした雰囲気は嫌いではないのですが、ビデオポーカーに関してだけ言えば韓国の『セブンラック・カジノ』の方がダブルアップが当たる分遥かに良心的と言えます。紹介しておいて言うのもなんですが、自分はこことフォーチューンは2度と行かないと思います。