地下鉄5号線のRuben Dario駅の近くにある「ソローリャ美術館」。建物はもともとホアキン・ソローリャ(1863~1923)の住居兼アトリエだった場所で、彼の死後政府に寄贈され、1931年に美術館としてオープンした。初代館長は彼の息子であるJoaquin Sorollya y Garciaが務め、彼は死後、自分の財産でソローリャ基金を創設し、美術館のコレクションをさらに拡大させた。
ホアキン・ソローリャはスペイン外光派の画家である。彼の作風は非常にマネに似ているところがあり、色彩と光の描写に優れている。「光の画家」と呼ばれており、「光の画家」と言ったら、レンブランドのことを思い浮かべる人も多いかと思うが、レンブラントの影があってからの光とは違って、ソローリャの「光」は最初から最後まで明るい光であり、特に海辺の鮮やかな陽光を表現する作品が非常に多いのが特徴である。
ソローリャが生前に集めた様々なアイテムもそのまま展示されていて、とても素敵な空間がそこには広がっている。邸宅の内部はともかく、噴水や花々に凝っている前庭もまた、非常に印象的である。