18世紀の旧王宮内にある「国立カポディモンテ美術館」。4階建ての建物で、見学は2階からできる。美術雑誌や画集で眺めていた名作の数々が収蔵されている美術館だ。「国立カポディモンテ美術館」は作品の質や量はもちろんのこと、その展示方法もまた効果的である。じっくり絵画を鑑賞していけば、自然にイタリア絵画の歴史が分かるようになっている。
2階には主にルネサンスからヴェネツィア派絵画が展示され、一角には旧居室がある。そこでは、かつての華やかなナポリ宮廷の歴史が垣間見れる。3階はナポリ派が中心で、4階には1800年代以降の作品が並ぶ。
ジョヴァンニ・ベッリーニやティツィアーノ、シモーネ・マルティーニ、カラヴァッジョなど見応え十分な「国立カポディモンテ美術館」は一度、行ってみる価値がある。