シチリア王国を統治していたフランスのアンジュー家の居城として1284年に建てられた「ヌオーヴォ城」。15世紀にはアラゴン家によって再建された。中央の入り口にはとても綺麗なレリーフが施されていて、瀟洒というよりは堅牢な造りの古城で、ナポリの街の雰囲気にも合っている。
城壁は5つの円筒状の塔があり、正面右2つの塔の間は大理石の見事なレリーフが飾られた凱旋門となっている。これはルネサンス様式の傑作としても知られる。当時は防御効果の高い城だった。
現在、内部は市立博物館として公開されている。14~15世紀のフレスコ画や彫刻、15~20世紀の銀器などが展示してある。