時々、散歩に。名古屋市内とは思えないこんもりとした雑木林。
いつ来てもこんなところがこの開発の進む都心にあったのかと驚く。
なるべく教えたくない隠れ家的スポットなのです。
相生山緑地 オアシスの森。名古屋市の東部丘陵に残っているこの樹林地は、都市化が進展していくなかで、“身近な自然”として貴重な存在になっています。
なかでも、都市計画公園・緑地として計画された区域内に占める民有樹林地の割合は大きく、緑の保全・活用のために市はできるだけ早く買収し、誰もが利用できるようにしたいと考えているそう。
しかし、樹林地の面積は膨大であり、事業を実施するには多くの資金と時間が必要なのです。
そこで、地主の方々から土地を借り、これらの樹林地を活かしつつ市民の憩いの場として整備し、また市民と行政が一緒になって樹林地を育てていく試みが、、、、、、、、、まさにこの「オアシスの森」、相生山緑地が第一号なのです。
名古屋市内の樹林地の多くは、もともと薪や炭をとったり、農用林として利用される里山や雑木林と呼ばれ、人の生活に深く関わってきました。しかし、生活様式の変化に伴い、人の手が入らなくなり、陽の当たらない暗く荒れた森になっています。
そこで、荒れた森を市民と行政が一緒になって良好な雑木林に育てていくことが、「オアシスの森」の最終的な目標だそうです。整備は必要最小限の施設とし、専門家、自然観察指導員や地主たちから、いろいろな助言や指導を得てはいるが、工事の完了が完成ではないのです。「市民の手によって育てる」森づくりがまだ残っている場所なのです。
「オアシスの森」を守り育てる“人づくり”にも取り組んでおり、市民グループ「相生山緑地オアシスの森くらぶ」も結成されています。先日行ったときには、きれいに梅が咲いておりました。