パリの夏至の夜には、音楽祭が行われる。6月21日、夏至の日。ただでさえ長い夏の夜がいちばん長くなる日。「FêtedelaMusique」(音楽祭)イベントで、パリは街中あらゆるジャンルの音楽に包まれるのだ。パリだけでなく、フランス全国の主要都市で、クラシック、ジャズ、ポップス、ワールドミュージックなどありとあらゆるジャンルのミュージシャンが、アマチュア、プロをとわずライブを行う。場所も、教会だったり、野外ステージ、カフェの前、路上など様々。メトロの階段を上がったところでは、若いかわいいお姉ちゃん達がかっこいいブラスバンドで大盛り上がり。あまりにも楽しそうな演奏だった。公園の中ではギター弾きが。レストランの前では民族衣装を着た人々が。区役所の前では大規模な「大空ジャズフェスティバル」が。老いも若きも。み〜んな足を止めて、イスに座って。カフェを飲みながら。ビールを片手に騒ぎながら。それぞれの楽しみ方をしていた。また、音楽祭の日は郊外電車は終夜運航されるので、電車の時間を気にせずに音楽を堪能できる。