毎年7月に22日間かけて繰り広げられるツール・ド・フランス。9人編成で一チームをなし、チームでの戦いと個人総合優勝が決まる、自転車プロのロードレースである。主催はフランスの大企業アモリスポル・オルガニザシオン。距離にして3300キロ、高低差2000メートルという起伏に富んだコースを走りぬくレースで、出場選手はフランスに限らずアメリカ、オーストラリアなど多様。総合成績1位の選手には、黄色のジャージ「マイヨ・ジョーヌ」が与えられるほか、賞金45万ユーロが与えられる。そのほかにも新人賞などの特別賞など賞金総額は320万ユーロにもなる。
初回は1903年。当時のスポーツ新聞社ロトが同社の宣伝のために始めたもので、年を追うごとに規模が大きくなり、現在にいたる。
選手の一日の走行距離は約200キロ、5時間、平均時速50キロで、下りでは100キロ近いスピードで走るため、このハードなレース期間中、選手の一日の消費エネルギーは7、000キロカロリーにも及ぶそう。選手たちはレース前の朝食で、ジャムやシリアル、パン、蜂蜜などしっかり食べてレースに挑むそうだ。