パリに行くからには、アランデュカスのお料理をいただきたいと思い、その中でも、香港でお気に入りのレストランSPOONのパリ店に行ってまいりました。世界中を旅して周ったアランデュカスが、訪れる先で出会った各地域のエスプリ、彼のお気に入りの物を全て集めて具体化したのが、こちらのレストランです。シャンゼリゼ通りから、一本中に入りすぐの立地抜群の場所です。外観も内装も豪華とは無縁の世界。あまりにカジュアルでびっくりしました。お隣が、ホテル?のようで、そちらと同じ敷地内に入口がありました。そのホテルのインテリア。とても素敵でした。ドレスアップをしていかなくともOKな場所でした。テーブルにはお箸が置いてあるんですよ❤あらかじめテーブルに置かれていたもの、何かと思い用紙をはずしてみますと・・・パンに付けるディップですね。こんなに種類豊富ですから、思わず、野菜スティックが欲しくなります。メニュー数はあまりありませんでした。確か、コースもなかったような気がします。お値段は、前菜15ユーロ前後、メインは30ユーロ前後です。パンも、身体に優しいもの。「バター下さい」思わず発言してしまった私。そういえば、スプーンでは、極力バターを使用しないお料理なんですよね。
SPOONをフランス料理と思ってはいけないと思います。好きな素材、好きなソース、好きな料理法・・・自由を追求したような、何でもアリの世界でした。一時期は、パリの3つ星よりも予約がとれない、21世紀の新レストランと言われていたスプーンと伺っておりましたが、確かに、常識を覆す、驚きの連続のレストランでした。今回、伺うことができて良かったです。