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マリー・アントワネットの離宮

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藁葺き農家風の集落

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マリー・アントワネットの離宮はヴェルサイユ宮殿を中心とする空間からちょっぴり離れた一画にある。有名な話であるが、マリー・アントワネットはここで藁葺き農家風の集落を作り、友人や家族、そして愛人と親密な時間を過ごしたという。堅苦しい宮廷のしきたりに嫌気を差した彼女の我儘による発案か、それとも本心で素朴な自然を求める意志を貫いた結果か、とにかく贅の限りを尽くしたヴェルサイユ宮殿に比べて、マリー・アントワネットの離宮は一風変わった空間となる。一歩踏み入れると、確かにほっとする気分になる。離宮の入口。入場するにはすこし並んだ。離宮の内部。ヴェルサイユ宮殿のチラシも飾った有名な一枚はここにあった。ヴィジェ=ルブランの「バラを持つマリー・アントワネット」。これを見れただけに来る価値があった。王妃の村里は田園趣味がたっぷり再現された場所だと言われるが、現代人の目から見て、田舎風情はともかく、なんだかメルヘンチックな感じもする。豊かな緑に包まれる空間。七人の小人達が出てきそうな・・・南瓜畑。壁に飾った赤い花が美しい。小さなトンネルがあった。マリー・アントワネットが長いドレスの裾を引いてここを通り抜けただろうか。アヒルやウサギ、牛と羊と豚が飼われていた。

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記事最終修正日時
2013.03.07 07:58

Creative Commons — 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 — CC BY-NC-ND 2.1

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