サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会(St-GervaisSt-Protais)は、ミラノで殉教した聖ジェルヴェと聖プロテ兄弟に捧げられたバジリカ会堂がかつてこの場所にあったところ。現在の教会は1657年に完成されたものだそう。ファサードはパリで最初に古典様式を取り入れ、下からドーリア様式、イオニア様式、コリント様式と調和の取れた3段構成となっている。真ん中の段には二人の聖者の彫刻が左右に置かれている。後期ゴシック・フランボワイヤン様式の天井。ここのステンドグラスも見ものである。この付近にヨーロッパ写真美術館のほか、ボーヴェ館やサンス館など16世紀~18世紀の風情が残る建物が多数あり、昔の貴族の世界の雰囲気を味わうにはもってこいの散策地域となる。
また、サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会にはパリ最古のオルガンがあることでも有名。毎月第一土曜日にはオルガン・コンサートが開かれている。