先日、フェアトレードに関心のある学生さんと一緒に、セブにあるフェアトレードショップを訪ねて来ました。
場所はフェンテ・オスメニアサークルからコロン方面に行った所。
西洋人のおじさんたちが多く宿泊する(イメージのある)Pacific Pensionの横にあります。
フェアトレードとは・・・
発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動である。オルタナティブ・トレード(Alternative Trade)とも言う。
国際的な貧困対策、環境保護を目的としアジア、アフリカ、中南米などの発展途上国から先進国への輸出において、こうした取引形態が採用される場合がある。主な品目としてコーヒー、バナナ、カカオのような食品、手工芸品、衣服がある。
需要や市場価格の変動によって生産者が不当に安い価格で買い叩かれ、あるいは恒常的な低賃金労働者が発生することを防ぎ、また児童労働や貧困による乱開発という形での環境破壊を防ぐことを目的としている。最終的には生産者・労働者の権利や知識、技術の向上による自立を目指す。 Wikipediaより一部抜粋
との事。
今回一緒に行った学生さんは、日本でもフェアトレードの学生団体に所属している学生さんでしたが、日本ではこのフェアトレードが大分盛り上がっているとの事で、スターバックスやイオンなどの大企業もフェアトレード商品を入れたり、コンビニでもフェアトレード商品が販売されているとか。
今年のセンター試験の国語の試験では、一番最初の問題がフェアトレードに関連する問題だったとかで、日本ではそれだけフェアトレードが大分一般的になって来ているという事でしょうか。
さてこのセブのフェアトレードショップ。
最近、日本人の方が派遣されていまして、今回はこの日本人スタッフの方にお会いし、フィリピンのフェアトレード現場の活動や、難しい点、その他色々なお話を直接聞く事ができました。
スタッフの方いわく、日本でのフェアトレード市場では、フィリピンは余り知名度は高くないらしく、タイやベトナム、ラオス、アフリカ各国などがより有名というか、知名度が高いそうです。
フィリピンの製品と言えば、思い浮かぶのはドライマンゴー位で、その他の製品はまだまだだとの事。
その原因は色々あるようですが、一番大きな障害はフィリピンという国自体の「イメージ」だそう。
フィリピンというと、まだまだネガティブなイメージが先行して、フィリピンの製品に対する高感度は余り高くないとか。
また、フィリピンと言えばバナナ、マンゴー、その他は「はて????」という感じでフィリピンという国に対する情報も多くないという点も挙げられ、このようなにフィリピンという国に対するイメージと情報量の少なさが、フェアトレード市場でも足かせになっているとの事。
これは観光、ビジネス、移住、留学という場でもやはり同じですが、やはりこのフィリピンのネガティブな「イメージ」をどう克服するかが大きな鍵となるようです。その他には、海外の人に受ける製品の開発が遅れており、製品のデザイン、品質、パッケージなどの開発が急務だとか。
そんなフィリピンのフェアトレード。やはり知名度があるのはドライマンゴーやバナナチップなどですが、その他魅力的な商品が色々ありました֥ϡ。
私が一番気に入ったのはココナッツシュガー(250ペソ=約500円)血糖値を全く上げない砂糖(というか甘み成分?)で、健康に良い!是非日本にいる両親に送ってあげたいと思った商品。
その他、ビタミンCやその他の成分数値が大変高く、フィリピンでもよく食べられているモリンガの粉末茶とか、赤米とか、
そんなオーガニックで、健康志向の商品が数多くあり、
ドライマンゴーやバナナチップだけじゃない、新しいフィリピンを発見できたような気が致しました。
その他女子が好きそうな、カゴバッグや、アクセサリー、ランプシェードや装飾品などのインテリア商品もあり、アジアンな雑貨を探す方も楽しめるのではないかと思います。
よく学生の方に、「フィリピンのお土産は何が良いのか」と聞かれるのですが、私も今までは「ドライマンゴーかバナナチップくらいよね~」なんて言っていましたが、これからは、こういうフィリピンのお土産にもぴったり、かつ健康にも良く、フェアトレードの活動にも貢献できる、こんなものたちも紹介したいと思いました。
その他、生産の現場を見てみたいという方には、1日、1泊2日などで、スタディーツアーも組んでくれます。(1名から可。)