「サンタゴスティーノ教会」は歌劇「トスカ」の第1幕で舞台となる教会らしい。聖アウグスティヌスに捧げられた初期ルネサンス教会で、G.ダ・ピエトロ・サンタが1483年に完成させたものである。教会内部は、とにかく圧巻だ。まず目につくのが天井。一つ一つの絵がすばらしく、いたるところ壁画となっている。礼拝堂もきらびやかで、光も美しい。
「サンタゴスティーノ教会」で見逃せない作品が1512年に描かれたラファエッロのフレスコ画「預言者イザヤ」、そして1521年に作られたヤコポ・サンソヴィーノによる「出産の聖母」。さらに、最も入口寄りの礼拝堂にあるカラヴァッジョの「巡礼の聖母」だ。観光客も、また信仰心の厚い地元の人も多く訪れる教会である。