「カピトリーニ美術館」はカンピドーリオ広場に面した二つの美術館の総称である。広場の北側にあるのは、世界最古の美術館で1417年に創設されたカピトリーニ美術館で、現存の建物はミケランジェロの建築プランによるものだ。そして、広場を挟んだ反対側にあるのはコンセルヴァトーリ宮殿である。二つの美術館の入場券は両館共通となっている。コンセルヴァトーリ宮殿の展示で一番有名なものは、ローマ建国伝説に関わる「カピトリーノの牝狼」像だろう。市庁舎の脇にはレプリカと思われる像が置いてある。また、コンセルヴァトーリ宮殿の2階には2.6メートルもあるコンスタンティヌス大帝像の頭部が陳列されている。315年に造られた10メートルを超える全身像の一部とのことだが、その大きさに圧倒される。宮殿3階は絵画館となり、カラヴァッジョの作品など数多くの傑作が収蔵されている。