「チルコ・マッシモ」は、ローマの古代遺跡で15万人収容できたと言われる円形競技場だった場所だ。現在はただの平原であるが、かつては長さ620m、幅120mでローマ時代最大とされた。最も有名なイベントは、映画『ベンハー』でもおなじみの馬の引く戦車レースだ。
紀元前7世紀~6世紀に統治したタルクィニウス・プリスクス王が造ったとされ、4世紀には大規模な拡張工事により30万人まで収容可能になったという。しかし、ローマの衰退とともに「チルコ・マッシモ」で競技も行われなくなり、549年をもってその役割を終えた。