フォロ・ロマーノの南側に位置する「パラティーノの丘」。。ローマの七丘のうちの一つで、最も歴史が古いとされている。ここは古代ローマ共和政時代の貴族や有力者が住んだ高級住宅地で、当時はパラティヌスと呼ばれた。ローマ建国の英雄ロムルスとレムスがかつて住んだとされ、初代皇帝アウグストゥスを筆頭に歴代の皇帝たちもこの丘に邸宅を築いた。そのため、イタリア語や英語で「宮殿」を意味する語の語源となったようだ。坂を上ると、眼下にフォロ・ローマノの遺跡が広がる。すごい広さで、ただただ圧巻の見ごたえも十分だ。
住居跡ということで、あちこちに住居の跡が残っている。一部は管理塔として修復して使用されている。住居群を歩くだけでも軽く30分、1時間と時間が過ぎていってしまう。広場もあり、ここはかつての馬場と考えられている。
高級住宅地であったことからも見事な景観が広がる。フォロ・ロマーノを訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかが?
ただし、結構歩くので、歩く覚悟をもって登りましょう。