テルミニ駅近くにある「ディオクレティアヌスの浴場跡」は、現在はローマ国立博物館の分館となっている。298~309年にディオクレティアヌスの命により造られ、ローマ時代最大の370×380mの広さを誇った。なんと一度に3000人の利用が可能だったという。内部には浴槽、運動場、更衣室を完備し、周囲には見事な庭園が広がっていたといい、当時のローマ市民の憩いの場であった。
また、現在ここではローマ国立博物館の分館として彫像、石碑などが展示され、古代ローマ人の生活を垣間見れる場所として機能している。浴場としての姿はないが、1階のガラス張りの床など、ところどころに遺構を感じられる。