ソウルのグルメ中心街といえば、北倉洞!北倉洞は1980年代に食堂街として栄え始め、2000年には韓国の食を世界に広める観光特区として指定され、支援されている街です。ソウルプラザホテルやプレシデントホテルの近くということもあり、ホテル滞留者にとっても食事に出かけるのに便利なところです。
韓国に来たからにはやはり韓国人の日常の食事を味わってみたいと思うもの。そんな人にお勧めなのがチョガチプという韓定食のお店です。チョガチプは妻の実家という意味で、それぞれ嫁ぎに出た姉妹が経営しているため付けられた名前だそうです。お嫁さんの作る日々の家庭料理が味わえるアットホームなお店として、地元のビジネスマンをはじめ、海外からの観光客も大勢訪れ、昼夜問わず賑わっています。外観からして伝統的な韓屋のような作りになっており、中はすべてお座敷で構成されています。壁のそこかしこに民芸品や民俗具が飾られてあって、レトロで不思議な雰囲気を醸し出しています。お座敷の種類にもいろいろあり、敷居が高いところがあれば、個室もあって、会社や集まりの会食にも使えるお店です。中には馬車を改造して座敷にしたものもあったりと、ユーモアを感じます。座敷と座敷の間の通路は砂利道に飛び石の橋がかかっていて、韓国らしい風情があります。
チョガチプのメイン料理といえば、やはり韓定食!19種類のおかずが食卓に溢れかえらんばかり並ぶ光景は、特別な招待を受けている気分。それでいて値段は8,000Wと安いのが魅力的です。おかず一つひとつは派手なものではありませんが、栄養のバランスがよく、なにより家庭的な味が心にしみます。チョガチプの特別メニューとして、いのししのバーベキューなどもありますよ!夜はまったりと、チヂミに濁り酒を一杯するのもいいですね。食後には水正果(スジョングァ)という伝統茶のサービスもあり、いたせり尽くせりなお店なのです。