地下鉄5号線の麻浦(マポ)駅から徒歩5分くらいのところにある「プッチャンドンスンドゥブ」。純豆腐というのは、水分の多くてやわらかいおぼろ豆腐のことで、あさりなど海鮮ダシのチゲ鍋にこの豆腐を入れたものを純豆腐チゲという。このお店がある北倉洞(プッチャンドン)という地域は、昔からスンドゥブチゲのお店が多い場所である。
午後1時過ぎ。けっこう広い店内だが、ほぼ満席状態だ。そしてその大半がスーツ姿の男性。まわりを見渡しても日本人の姿はなく、女性もほとんどいない。そのくらい地元のサラリーマンで賑わうお店である。
「プッチャンドンスンドゥブ」の何がお勧めかというと、まず、ダシが良いことだ。あさり、牡蠣、海老、牛肉などのダシがいっぱい出てるので、ただ辛いだけのチゲとは違って深みがある。豆腐もたっぷり入っている。テーブルの上には卵がたくさん置かれているので、お好みで鍋の中に落とし入れる。もともとマイルドなので、入れなくても全然OKだが、入れるとますますマイルドに。入れないほうが、ダシの味をより味わえるだろう。
さらに、ご飯も良い。韓国のご飯って日本のお米と違って、イマイチだと思うことも多いのだが、ここのはすごくおいしい。それもそのはず。厨房では小さなお釜がずらりと並んでいて、釜炊きのご飯がいただけるのだ。そして、チゲを食べ終わる頃になると、おこげのご飯にお湯をかけたものを持ってきてくれる。これがまたさっぱりしていて香ばしくておいしい。ぜひ、お試しあれ。
役立つ情報
年中無休、営業時間:午前9時~午後11時