ヌリゲコッキ

目まぐるしく過ぎる日常、スピードが求められる現代社会で、食べ物も徐々にインスタントなどの手軽に摂取できるファストフードが多くなってきた。現代のニーズに合わせてのこととはいえ、エネルギーの根本になる「食」を心から楽しめないのは悲しい。時には人の温度が伝わる美味しい料理が食べたい、そんな人におススメなのが「ヌリゲコッキ」というレストランだ。「ヌリゲコッキ」とは「ゆっくりとした歩み」という意味を持つ。これは昨今の風潮「ファストフード」に対して「スローフード」をモットーにし、「ヌリゲコッキ」を訪れる人が忙しい日常を離れ、自分自身の生きる楽しさを見つけられるよう生活に余裕を与える空間にしたいとの意味合いが込められている。「ヌリゲコッキ」の哲学はお店の隅々から感じることができる。

「ヌリゲコッキ」清譚洞店は2階まであり、それぞれ天井が高く、開放感を感じる。さらに、窓も高いので日の光だけでも店内が十分に明るいほどだ。全体的に自然を感じる煉瓦とウッドテイストで統一されていて、暖かい印象。カフェ形式のレストランなので、コーヒーを飲みながら本棚の雑誌や本を自由に読むことも可能だ。お店に入った人の気分をあげてくれるもう一つの要素はミュージック。渋谷系ミュージックがオシャレで耳に心地良く響くのだ。1階は木の温もりを感じつつ、静かでゆったりとした時間を楽しめるカフェの雰囲気。2階はシックな色調で重厚なアンティーク調のソファなどが揃い、ピアノやワインセラーがありモダンなバーの雰囲気となっている。また、テラスもある。1階と2階の間に厨房があり、シェフが料理を作る姿が見られる。「ヌリゲコッキ」の料理は全て1から10まで手作りというのがポイントで、その日に産地直送された新鮮な食材を使用し、オーダーが入ってから調理される。サンドイッチに使うパンも「ヌリゲコッキ」のベーカリーで毎日作られているものだ。また、料理の専門性を守り、ケーキはパティシェ、調理はシェフ、コーヒーはバリスタとその分野のプロが担っているのが特徴。

パスタ類とトッポッキ、それからティータイムにはケーキが人気だ。トッポッキも普通のお店で見かけるのとは一味二味違い、イタリアンとのフュージョンなので是非一度お試しあれ。餅もわざわざ餅の店から100%もち米の餅を取り寄せているというこだわりよう。
お店の雰囲気にくわえ、食材から過程、味のいたるところまで丹精と愛情が込められたお店。「ヌリゲコッキ」で食事を楽しむ余裕を持ち、リフレッシュしてみてはいかが？

他情報

スローフードをテーマに木目調の店内でゆっくりと流れる時間を楽しむことが出来る。

大きな横断歩道を渡ったところの角にあるヌリゲコッキは、現在“清潭洞店”のみに。