韓国グルメで欠かせない存在、それは鍋料理!代表的なキムチチゲから、ソルロンタンのようなあっさりスープまでその種類はさまざまです。鍋もいいけど肉もガツンと食べたい!そんな人にお勧めなのが、カムジャタンという料理です。カムジャはじゃがいも、タンは鍋物をあらわす言葉です。名前の通り、大きな鍋にジャガイモが丸々、豚の背骨肉を大胆にぶつ切りしたものと一緒に鍋に入って出てきます。韓国ではカムジャタンを食事としても食べますが、“お酒をしこたま飲んだ後、4次会として朝方に食べるもの”という変わったセオリー(?)があります。考えるだけで胃が重くなりそうですが、意外と食べれてしまうのがカムジャタンの「やめられない」魅力なのです。
こちらウォンダンカムジャタンはカムジャタンで有名なチェーン店。2002年に北倉洞にオープンし、2004年から現在までフランチャイズ展開を見せているお店です。明洞にあるこちらの店舗はウォンダンカムジャタンの本店で、数あるチェーン店のなかでもずっと変わらず最高の味を守り続け、地元の人からも人気のお店です。ウォンダンカムジャタンのカムジャタンはゴロゴロ入ったじゃがいもとお肉はもちろん、さらに肉特有の臭みを消してくれる上、健康に良いエゴマの葉、すいとん、エノキ、ネギ、春雨などがいっぱい入ってボリューム満点!お餅が入っているのも特徴ですね。ほとんど火が通った状態で出てくるので軽く煮るだけでOK!煮ている間は、周りのスープを鍋からこんもりと盛り上がった具に上から何度かかけながら待ちましょう。そうすると満遍なくスープがしみこんで更に美味しくなりますよ。じゃがいもがホクホクになったら召し上がってください。お肉は手で持ってそのまましゃぶるようにして食べるのが韓国式。そのほうがお箸で取って食べるよりも骨の周りの旨みを一緒に味わえて美味しいんですよ。16種類の食材を盛り込んで作ったスープはコクが濃厚でピリッと辛く後を引きます。お肉を大体食べた後にひたひたに残ったスープを使ってチャーハンを作ってもらいましょう。ご飯にエゴマの葉、海苔、キムチ、飛びっ子をくわえて手際よく混ぜ平らにしたら1分ほど熱します。すると表面におこげが出来て、パリッと美味しくなります。お肉をたらふく食べた後でもなぜかチャーハンは別腹。せっかくですから、締めまで味わって韓国の鍋料理を満喫しましょう。ウォンダンカムジャタンでは、カムジャタンのほかにも、「ウォンダンッピョッチム」というメニューが人気です。こちらは、カムジャタンにも入っている豚の背骨肉をメインに、野菜、ジャガイモ、春雨を一緒に甘辛く煮たものです。日本の煮付けに近い味で、ご飯がよく合います。
お汁にご飯を混ぜて食べるのもアリですね。是非ご賞味ください。