韓国を代表する伝統公演制作劇場「貞洞劇場」が送る新作「赤壁」は韓国伝統芸術であるパンソリのマダン(作品)である「赤壁歌」をベースに、現代的な音楽と演出を加えた全く新しいパンソリ公演。
三国の英雄達の壮大な戦いと友情の物語を、パンソリ合唱、国楽ライブ演奏、扇を使用したパフォーマンスにより華やかに演出し、観客の心を迫力と感動で震わせます!
赤壁の戦いの迫力と壮大さを演出するパンソリ合唱とライブ演奏
パンソリによる合唱
「赤壁」では、1人唱で行われる伝統的なパンソリのスタイルから逸脱し、西洋のミュージカルの手法を取り入れ、数名の歌い手による合唱・輪唱を行い、より迫力溢れる戦いのシーンや軍隊の躍動性を表現します。
9人の演奏チームで全曲ライブ演奏
9人で構成された演奏チームによる全曲ライブ演奏が舞台のスケールを盛り上げます。絶え間なく展開される演奏は、合唱とともに観客の耳と心に圧倒的なサウンドを響かせます。
華麗でドラマチックな展開を見せる踊りと舞台演出
パンソリを構成する三要素の一つである“舞”を踊り手たちが担い、動きと踊りで物語のシーンを表現します。
扇子で演出する「赤壁」ならではのパフォーマンス
赤壁のパフォーマンスの重要なポイントは、「扇子」。踊り手たちが躍動的な動きとともに扇子を使った色々なパフォーマンスを見せます。
パンソリ「赤壁歌」とは?
赤壁歌はパンソリの五つのマダン(作品)の中の一つ。
中国の小説「三国志演義」の中で赤壁の戦いの場面をモチーフに、劉備、関羽、張飛が桃園の誓いをし、諸葛孔明を招いて、赤壁の戦いで曹操軍に大勝利するが、関羽が昔の情により曹操を殺さず見逃すという内容です。
あらすじ
時は後漢末期…熾烈な権力争いの末、ついに魏の曹操がその座を手にする。曹操が追撃するさなか、漢の劉備、関羽、張飛は“生まれた日は違っても共に同じ日に死のう”という桃園の誓いを結び、曹操に勝つ秘策を練るため、諸葛亮の元を訪れるが門前払いされてしまう。“三顧の礼”の果て、劉備の誠実な心に感動した諸葛亮は、策士として協力することになる。
一方、火攻めで曹操軍を滅ぼそうと考案していた周瑜のところに諸葛亮が現れ、火攻めに必要な「東南の風」を吹かせることができると言う。諸葛亮が実際に東南風を吹かせてみたところ、周瑜は“尋常ではない”と判断し、諸葛亮を殺めるため徐盛と丁奉に後を追わせる。そこで、諸葛亮を守っていた趙雲が追っ手を排除しようとするが、諸葛亮は驚かせるだけで留まるよう諭す。趙雲の打った矢によって荒れた天地が一瞬にして静まりかえると、周瑜軍は諸葛亮を諦め、曹操軍をさきに攻撃することにする。
周瑜の火攻めにより曹操軍は大敗し、残り少ない兵士を呼び集める。曹操と兵士たちは故郷を思い泣き叫ぶ中、待ち伏せしていた関羽は曹操を殺そうとするが、曹操と旧友であり、命乞いする曹操の姿に苦悩の末、見逃すことになる。
諸葛亮は軍法により関羽を裁こうとするが、劉備と張飛が桃園の誓いにより自分たちも一緒に裁くように言うと、諸葛亮は3人で力を合わせて正義の戦いに専念するよう言って許す。刃物のような義理、桃園の誓いに軍の兵士たちは熱気とともに奮い立ち、新しい約束と意気を集め、赤壁の舞を舞う!
総 278席(R席 – 72席 / S席– 206席)
公演会場:貞洞劇場
公演期間:2017年3月1日(水)~3月26日(日)
公演時間:平日20時、土 15時 / 19時、日 15時(月曜公演なし)
観覧時間:75分
座席:R席 – 50,000ウォン / S席 – 30,000ウォン