2004年3月、日本の進歩系新聞といえる「朝日新聞」で、日本帝国末期に強制徴兵され孤独な生涯を閉じた一人の韓国人の死を扱った記事が、在日同胞の社会において静かな反響を興したことがあります。この作品はその記事となった実話を基に脚本家し制作した、純粋な創作ミュージカルであります。
★あらすじ
日本のある精神病院、アートテラピーの時間。
患者達が様々な姿で踊る中、無表情と沈黙を通す一人の老人。
オーモーにと叫びながら倒れる。
動揺する患者とスタッフ達、
気の毒な眼差しで見つめる看護士の歌と話により
沈黙を通す老人の意識の中の時間を探し追っていく。
1931年、朝鮮の伝統芸術教習所の母の姿と草笛が結んだ初恋に縁、成長した二人は愛を確認しあい切なく懐かしみ思い合う。
そしてフィリピンの戦場での残酷極まる悲劇的かつ、非人間的な環境の中でもオモニと愛する人の元に帰る一念の思いで耐えてきた時間が、
劇的な再会により、つながったとの瞬間、広島上空に落ちた原爆のより全てが一瞬に消える。
そんな老人の言葉、行動、意識全ての沈黙が看護士の深い慰めと誠意溢れる真心により痛みは解れ相性の舞を踊りながら伝説の中の鶴のように老人の愛は天に昇る。
利用方法
• 公演会場 世宗文化会館Mシアター
※10月8日~28日まで日本6カ都市巡回公演