春園堂は1847年平安北道博川郡に開院以来、170年余り続いている韓方医院で、現在7代目が運営しています。甲状腺疾患、不妊、アレルギー疾患などの治療で知られており、中でも甲状腺疾患の治療は評判高く、日本でも名前が知られている病院です。
2008年に新館「春園堂韓方博物館」を建て、春園堂の歴史的資料の展示室、最先端技術を用いた成分分析、湯煎室などを備えました。
「春園堂韓方博物館」は、大衆に韓方をより身近に知ってもらおうとの目的で2008年に開館。韓方専門の博物館として、韓方に関連する様々な文化財を収集、保存、研究しています。
春園堂韓方博物館は5階建てで、5階に入場受付のフロント及び展示室があります。
5階フロントにて観覧料を支払い、ガイドの案内に従って館内を見学することが出来ます。
館内施設
フロア | 施設 |
---|---|
5F | 韓方博物館 |
4F | 韓薬研究室 |
3F | 湯煎室 |
2F | 診療室 |
1F | 駐車場 |
B1 | 文化空間 |
春園堂韓方博物館 観覧料
区分 | 料金(個人) | 料金(団体) |
---|---|---|
成人 | 2,000ウォン | 1,600ウォン |
児童、未成年者、高齢者 |
1,000ウォン | 800ウォン |
※春園堂韓医院で診療を受けたことがある方は、無料で入場券を差し上げます。
春園堂韓方博物館のメインである5階展示室には朝鮮時代を中心に収集された韓方文化財150余点が展示されています。
韓方薬を収納する薬棚、薬を砕くのに使われた薬研、ホタテ貝を使用した薬を炒める道具、痰検査器具など色々な器具が置いてあり、他の博物館では見られない変わった道具が沢山あります。また、王室で使用した青磁の浄水瓶や漆塗りの薬膳など、階級によっても使用される器具が違ったことが分かります。ノリゲや鍼箱など美しい用具も展示されており、見どころが豊富です。
※韓方手づくりプログラムの体験者は、日本語可能なキュレーターが展示一点一点について、詳しく説明してくれます。
4階には、薬材の成分分析検査を行う研究室とハンドメイド体験の教室があります。
研究室では、最新の分析機器を活用して、残留農薬や重金属を見つけ出し、有害成分が極力含まれていない薬材を使用するよう努力しています。
ハンドメイド体験教室では、韓方入りの石けんとリップバームを製作することが出来ます。日本語の担当者が付くため、簡単で分かりやすく体験を楽しむ事が出来ます。
ハンドメイド体験の参加を希望する場合、事前に春園堂博物館に電話予約またはメール予約(cwdmuseum@naver.com)が必要です。
※電話予約は日本語で可能です。
詳細はこちら
ハンドメイド体験料金
プログラム | 料金 |
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韓方石けん作り | 10,000ウォン |
韓方リップバーム作り | 10,000ウォン |
3階は薬を煎じるところです。春園堂韓方博物館では、国内最初のデジタル方式で薬を煎じています。また、薬の調剤から配送準備まで全ての過程をガラス越しに見学することが出来ます。
(※写真撮影不可)
2階は診療室、1階は駐車場、地下1階は展示室となっております。地下1階では期間展示のほか、春園堂の170余年の歴史を一目で学べる常設展示も行われています。
春園堂韓方博物館では、韓方医学について全くの初心者でも分かりやすく基礎知識を一通り学ぶことが出来る上、韓国でしかできない貴重な体験が出来ます。韓国に来たなら、本場韓国の韓方医療とその世界を是非一度体験してみましょう!