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東琳組ひも博物館

 4.8  |  ソウル | 韓国文化体験
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昔と現代が上手く調和、先人たちの知恵と暮らしが伺える「メドゥップ」の数々

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韓国の文化、歴史、韓国らしさに触れたい人にお勧めのスポット、北村韓屋マウル。
北村韓屋マウルでは伝統家屋が街と溶け込んで連立し、まるでタイムスリップしたかのような風景を望むことができます。また、ここには韓国文化を体験できる施設がいくつかあります。そのなかで韓国の伝統工芸であり、韓国の美を顕すメドゥプの世界、「東琳組ひも博物館」を紹介致します。
メドゥプとは糸を組み合わせて編んだ組み紐のことを言います。韓国ではこのメドゥプを使った装飾品が古来より愛されてきました。また、メドゥプにはそれぞれ、長寿や幸福、子宝、魔除けなど深い意味が込められており、儀式やプレゼントなど韓国の生活のすみずみに使われてきました。そんな韓国の芸術と暮らしが伺えるメドゥプを扱う博物館が「東琳組ひも博物館」です。博物館内ではメドゥプで作った芸術作品が鑑賞できるだけでなく、メドゥプ作りを実際に体験することもできます。
東琳組ひも博物館韓国メドゥプ連合会の会長であるシン・ヨンミ先生の工房兼、ギャラリーとして2004年にオープンしました。シン・ヨンミ先生は、かの韓国の伝統と現代をフュージョンさせたドラマ「宮~Love in Palace」で小物、衣装協力をしたお方なんですよ。東琳組ひも博物館内にはチマチョゴリの装飾「ノリゲ」をはじめ、腰布、巾着、扇子につけた装飾品等の朝鮮時代の貴族の遺物や、シン・ヨンミ先生が伝統的な技法で再現して作った作品等が展示されています。博物館内には作品のほかに、現代風にアレンジしたメドゥプのピアスやキーホルダー、ストラップなどの小物も置いてあり、お土産としても最適です。これらも全てシン・ヨンミ先生が一つひとつ手作りした作品で、真心が伝わってきます。東琳組ひも博物館はシン・ヨンミ先生の工房でもあるので、運がよければ実際に作っているところを見ることもできますよ。日本とはまた違う、韓国のメドゥプ文化、韓国の優雅で美しい世界に触れてみてください。
 



役立つ情報


シン・ヨンミ先生

シン・ヨンミ先生は朝鮮時代、宮廷内でメドゥプを作る仕事をしていた大叔母と、その技術を受け継いだ義父に師事し、以来40年間メドゥプの文化を現代に伝承してこられた方です。また、フランス、ネーデルランド、ベルギーに招待作品展、各種の展示会にも作品を提供されています。国内では韓国メドゥプ連合会の会長と韓国工芸芸術家協会副会長として、韓国文化を海外に広める活動をしております。



他情報


東琳組ひも博物館韓国伝統のメドゥップ(日本でいう組み紐かな??)を展示・販売しています。
ノリゲ(チマチョゴリ着用の際の装飾品)をはじめ、チョーカーや携帯ストラップまで昔と現代が上手く調和している「メドゥップ」の数々。
メドッゥプを良~く見ると蝶やせみ、こうもりなどいろんな形があってそれぞれ、 「華やかさや女性らしさ」・「忍耐」・「多産」を表しています。
先人達の知恵と暮らしが伺えるトンリム・メドゥップ工房でした。

 

東琳組ひも博物館
仁寺洞などで韓国ならではの組紐を使用したストラップを見た事ありませんか?その博物館でここも本当に素敵な博物館。10畳ほどの狭い空間ですがとても輝いていました。

楽しみ方

料金案内
小人 一般
1,000W 2,000W

 

メドゥプ工芸体験教室

 

簡単な携帯ストラップやアクセサリーを作ります。

 

所要時間 : 30分程度 料金 : 5,000~10,000W

※団体のお客様は必ず前もって予約して頂きますよう、よろしくお願いします。

 

外観 玄関(中庭) 博物館内 作業風景

立派な韓国の伝統家屋がまるまる博物館となってます。門を通り中庭のほうへ。

本当に人の家に遊びに来たような感覚。

中から賑やかな声がします。体験教室中のようです。中に入って入場料2,000Wを払います。

決して広くはありませんが、メドゥプ作品の数々、また王朝の貴重な遺物品は一見です。韓国の優雅な美しさに触れることができます。

 

シン・ヨンミ先生が生徒さんと一緒にノリゲを作っていました。

複雑な編み物を素早く迷いなくこなしていきます。



コース紹介


韓国人にとってのメドゥプ(組ひも)とは?

韓国のメドゥプには他の国にはない色彩の鮮やかさと独特な美しさがあります。メドゥプを鑑賞しながら韓国の美的感覚に触れることができます。朝鮮時代では、メドゥプを付けることが優雅さを演出するオシャレなポイントであり、それが一種の身分の証にもなっていました。なぜならメドゥプは材料が絹であるため、一般市民は手の届かない高級品だったからです。朝鮮時代後期に入り、段々一般人も手に取ることが出来るようになり、メドゥプの文化が生活のすみずみに使われるようになります。現在でも、室内を装飾したり、小物や衣服にポイントとして付けたりとメドゥプはどこにでも使われています。美的感覚の高い韓国人にとってメドゥプは生活に華と余裕を与えてくれる大切な存在なのです。

 

◆朝鮮時代の遺物と伝統技法で作品を再現したもの。

 

朝鮮時代の遺物品   

房が二つ付いた紐帯。朝鮮時代の貴族たちが身につけた装飾品。

セミがモチーフになった金装飾つきのノリゲ。房が二つずつで、赤・黄・青の基本色3本が1束になった双房三作ノリゲです。

香匣(ヒャンガプ)ノリゲ。名前の通り、金属の箱の中に香りが詰められています。女性がチマチョゴリにつけるアクセサリーでした。

外套用紐帯。朝鮮時代の官吏が外套の上に紐帯として締め、両端を膝下まで長く垂らしました。階級によって色が違い、喪中の際には「白」をつけるのがしきたりでした。

 

伝統的な技法で再現した作品

銀パンアダリ中三作蛸腕ノリゲ。朝鮮時代中期の伝世品を再現したもので、テナガダコの腕の形をした三作ノリゲ。8本の糸を組んだ赤・青・黄の紐に巻かれた金の装飾がアクセントです。

蝙蝠(こうもり)の刺繍がされた福運のノリゲ。こうもりの字が韓国語では幸せの「福」と同じ発音であるため、縁起が良いとされ、刺繍が施されています。朝鮮時代にはこうもりの絵柄が衣服や家具、陶磁器など様々なところで利用されていました。

こうもりは幸福と男児多産の意味があります。この双房三作ノリゲにもこうもりの刺繍が付いています。赤・黄・青は三作ノリゲの代表カラー。

蝶々のメドゥプが使われたノリゲ。女性らしい黄緑、黄色、ピンクの双房三作ノリゲ。蝶々は慶喜と幸福を意味します。また、夫婦円満という意味もあります。

 

シルク チュモニ(丸型巾着) ひまわりもメドゥプで! 灯流蘇

19世紀のシルクがそのまま色あせずに保存されています。これを縒り合せて紐を作ります。

1歳になった子どもが締める帯、トルッティにつける巾着。赤い巾着には青、青い巾着には赤い紐をつけます。トルッティは長寿を祈念して長く作られます。

博物館内にあるインテリアの花。なんとこれもメドゥプのひとつ!シルクの花は枯れることなくいつまでも綺麗な輝きを放っています。

太い組ひもで結んだメドゥプに長い房飾りを垂らしたものを「流蘇」といい、室内装飾に使われました。現代の感覚で灯篭を流蘇で飾った作品です。

 

◆メドゥプ工芸

シン・ヨンミ先生がメドゥプを作る過程を見ることもできます。

メドゥプは紐を二つに折り、折った紐の大体3分の1ぐらいの場所を結びます。このときずれないようにものさしでしっかり位置を測って決めます。

結んだところから様々な模様を編み出していきます。蝶々や、雪結晶、とんぼ、花など様々です。

鮮やかな手さばきに目が奪われます。細かいところは針で糸を通します。

 

◆アクセサリーや伝統土産

 

携帯ストラップ メドゥプのブローチ ポジャギキーホルダー 指貫き

ミニチュアのノリゲや、様々な模様のメドゥプのストラップがあります。とんぼのメドゥプは初心者でも30分あれば作れるんだそうです。時間があれば体験してみてはいかがですか?

花をモチーフにしたメドゥプのブローチ。真珠が付いています。ジャケットの胸元につけたり、鞄などの小物につけても可愛いですよ。

韓国伝統工芸のパッチワーク、ポジャギとメドゥプがついたキーホルダーです。色合い鮮やかで独特なデザイン。

針仕事をするときに欠かせない指貫き。韓国のは指貫きもカラフルで可愛いですね。

 

基本情報
  • 東琳組ひも博物館の住所情報ソウル市 鐘路区(チョンノグ) 嘉會洞(カフェドン) 11-7 東琳組ひも博物館(トンリムメドゥプパンムルグァン)
  • 東琳組ひも博物館の電話情報02-3673-2778電話を掛ける
  • 東琳組ひも博物館の営業時間情報営業時間:10:00-18:00
  • 東琳組ひも博物館の定休日情報定休日:毎週月曜日
  • 東琳組ひも博物館の日本語情報日本語:不可
  • 東琳組ひも博物館のホームページ情報www.shimyoungmi.com
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東琳組ひも博物館のタグ

記事最終修正日時
2015.05.14 16:21

Creative Commons — 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 — CC BY-NC-ND 2.1

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