「Eマート」は、新世界百貨店(シンセゲペッカジョム)系列のスーパーマーケットで、韓国から撤退したウォルマートの店舗を引き継いでかなり店舗を増やし、店舗数では現在韓国トップである。国鉄龍山駅(ソウル駅から南に2駅・数分)にも大型店舗がオープンし、駅直結で買い物ができるようになった。ソウル駅の「ロッテマート」同様,駅直結のスーパーは韓国の常識である。地下1Fが衣料や雑貨売場、地下2Fが食料品売場である。「ロッテマート」と品揃えや店内の雰囲気はたいへん似ている。ロッテマート同様、商品の大型化が進んでいる。これらのスーパーマーケットが、躍進するまで、市場に買出しというのが一般的な買物だったが、交渉(値切り)の必要もなく、質の高い品物を,車で行って大量に購入できるようになったことは、韓国では画期的な出来事だったに違いない。品揃えに、ロッテマート・ソウル駅前店とは大差はない。店舗面積については、Eマート龍山駅の方が広い。ただ種類も大きさもこちらの方がbigという印象を受けた。
韓国三大発酵調味料のコチュジャン・テンジャン・サムジャンなどの売り場は、ロッテマートよりは大きいような気がする。ずらりと並んだ売場には、よくぞこれほどまでに揃えたというほどの多種多様のコチュジャン・テンジャン類が並んでいる。手前にペットボトルに入ったものがテープ張りになっているコチュジャンは、コチュジャン以外いわゆる「おまけ」である。韓国は、おまけ文化が最高潮に達していて、品物と同額くらいのおまけがついてくる。ペットボトルは、何かわからないが、緑色の容器はサムジャンである。コチュジャン・テンジャン・サムジャンは作っている会社が違っていても容器の色はなぜか統一されている。コチュジャンが赤、テンジャンが茶、サムジャンが緑色である。コチュジャンは、ミニチューブ入りが、携帯性が抜群でとくに若い人に受けている。日本に来る韓国からの留学生の必需品である。
さて、ラーメン大国、韓国のインスタントラーメン売場もすごい!韓国は、袋麺が主流である。年間消費量が、世界一だけに売る単位も5袋セットが最低で、ダンボールでも売られている。多種多様なラーメンが置かれているが、一部を除いて皆トウガラシの効いた辛いラーメンである。お好みでコショウなどを入れる日本のラーメンとは全く異なるが、煮詰めてもそれほど麺がのびてしまわないのは、麺の製法が日本と違うようだ。
最後にキムチであるが、市場とスーパーの値段はあまり変わらない。しかし、パックの大きさがすごい。日本では、500gがいいところだが、一袋4kgである。朝昼晩食べるのであるから、すぐになくなってしまうのであろう。それで、2000円ほどなので、500g当たりは250円となり、ウォン高、物価高の韓国の方が日本よりは安い。近年は、家庭でキムチを漬ける人が減り、とくに都会では買うのが普通になっている。であれば量があって安いのが何よりである。
役立つ情報
※2010年10月1日より、環境改善のためビニールの買い物袋が支給廃止となりました。
紙袋1枚100ウォン。